交流試合開始

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例の仮面と黒いローブを身に付け、付いていたフードも被って準備完了。 こうするとXランクの人みたいだな……。 なんて考えもすぐに吹き飛ぶ。 仮面のせいで本当に正面しか見えないからだ。 これは本格的にマズいかもしれない。 「中に入ったら合図があるまで待ってて。わかりやすいからすぐにわかるはずよ」 その言葉を背に、僕達は結界を通り抜けた。 一瞬、粘り付くような感覚に襲われたが、それもすぐに感じなくなる。 さて、後は合図があるまで待つだけだけど……。 「今のうちに作戦の確認をしておこう」 ただ待つだけは勿体無いので、僕はルミナの方を見ながら口を開いた。 彼女は頷くと、みんなの前に出て振り返る。 「では作戦の確認だ。クロス部隊」 ルミナの視線がクロスに向く。 するとクロスを含めた5人の生徒が前へ出た。 「キミ達の役目は簡単。正面から先行して派手に暴れてくれればいい。もしリーダーを見つけたら遠慮なく叩いてくれ」 「りょ~かい」  
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