交流試合開始

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セントレスの生徒が転移で消えたのを見届け、クロス達は再び走り出す。 さすがに向こうの出発地点が近いだけあり、すぐに別の生徒とぶつかった。 今度の相手の数は5人。 必然的に1対1の形になる。 各々が戦い始める中、クロスは大剣を持った生徒と対峙していた。 得意の早撃ちで連射するも、巨大な剣の腹に防がれて攻撃が当たらない。 しかし相手は着実にクロスとの距離を詰めてくる。 「チッ!」 舌打ちしたクロスは右手を制服の内ポケットに突っ込む。 取り出したのは3発の銃弾。 それを素早い手付きでシリンダーに装填し、相手のいない所に銃口を向けた。 当然、相手は距離を詰めながら頭上に疑問符を浮かべる。 そんなことはお構いなしに引き金を引くクロス。 放たれた銃弾は近くの木の枝のわずかな出っ張りに当たり、急激に角度を変えて、相手の右足を撃ち抜いた。 「ぐあっ!」 前のめりに倒れる男子生徒。 その隙に自ら距離を詰めたクロスは、大剣を踏み付け、相手の後頭部に黒銃を振り下ろした。  
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