交流試合開始

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そして男子生徒に左手を向け、魔法を発動。 「【ライトニードル】」 ルミナの放った光の針は、彼の全身に突き刺さる。 相手が痛みで呻いた矢先、ルミナは薙刀を横薙ぎに振り払った。 彼女の視界から男子生徒が消え、代わりに詠唱中の女子生徒が姿を現す。 壁になっていた男子が消えたことで、彼女は詠唱を中断し、詠唱破棄で中級魔法を発動する。 「【ストーン――」 「【ジャッジメント】」 だがそれはルミナも同じこと。 女子生徒が発動するよりも、ルミナの発動の方が早かった。 天から射す光の柱が女子生徒を包み込む。 そして次の瞬間、激しい衝撃が彼女に降り注いだ。 轟音と閃光が辺りに広がる。 それが治まると、そこに彼女の姿は無かった。 「く、そ……。あと少しなのに……」 ルミナに吹き飛ばされて倒れていた男子が立ち上がる。 すでにボロボロの彼はルミナを睨み付けると後方に走り出した。 つまり、退散したのだ。 けれどルミナは追い掛ける素振りを見せない。 味方に伝えてくれた方がリーダーの位置を攪乱しやすいからだ。  
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