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ルミナの放った魔法により、三つ叉の白い槍が氷を砕いて地面に突き刺さる。
同時に砂煙も巻き上がり、彼女はその中に着地した。
滑らなかったことに安堵するや否や、煙の流れが変わる。
裂くように飛び出してきたのは槍の矛先。
身体を傾けて躱したルミナはすぐさま煙の外へ飛び出した。
しかし、
「【アクアスパイラル】」
ルミナの動きを追って魔法を放つセリス。
螺旋状に回転した水が、渦となってルミナを襲う。
視界が回復したばかりの彼女にとって、この攻撃は反応できなかった。
身体の側面が渦に巻き込まれる。
魔法陣の効果で抉られこそしないが、その衝撃は優しいものではない。
渦に押されて宙に浮いたルミナは近くの樹木に叩き付けられた。
「がっ、ぐ……」
漏れそうになった息を飲み込み、意識が飛びそうになるのをなんとか堪える。
――こんなところで……負けてたまるか……!
その思いを胸に、ルミナは震える身体に鞭を打って立ち上がった。
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