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◆ ◆ ◆ ◆
試合開始から少し時間が経った頃。
そろそろ相手の生徒が辿り着くと予想し、リーダーである僕は辺りを警戒し始める。
至る所で戦闘が起きているらしく、時々すごい音が聞こえたり、魔力の動きが激しい。
いくら守りを固めても、突破口がないわけじゃない。
必ずどこかが破られるはずだ。
それに何だろう……。何か嫌な予感がする。
ここにいたら危ないと自分の勘が叫んでる。
みんなには悪いけど、僕は自分の勘を信じることにした。
「【ライトカーテン】」
身体が暖かい光に包まれる。
途端に、今まで隠れていた守護部隊の4人が慌てた表情で姿を現した。
けれどみんなには僕の姿は見えていない。
これはそういう魔法だから。
ランディス・バロウズを捕まえた日にわかったことだが、どうやら僕は全ての属性が使えるみたいだ。
深夜に学園に忍び込んで確認もした。
何故使えるのかはわからない。
でも今ある知識の中にはほとんどの魔法があったから練習には困らなかった。
そして、この力を交流試合で勝つために使おうと決心した。
そのために今日までこっそり特訓したんだから。
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