交流試合開始

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 ◆ ◆ ◆ ◆ 「……こりゃどういうことだ?」 森の奥に到着したクロス部隊。 しかしそこに待ち受けていたのは、リーダーではなく1人の男子生徒だった。 「遅かったじゃねぇか。待ちくたびれたぜ」 彼……シン・デヴァイスは口角を吊り上げながら籠手を召喚する。 クロス達の戸惑う表情が予想通りで仕方ないといった笑みだ。 「罠か……」 この状況を理解したクロスは苦々しげに呟く。 「その通り。ウチにはなかなかの策士がいてな。お前達の作戦を読み切ってたぜ。今頃はリーダー共々そっちのリーダーに辿り着いてんじゃねぇか?」 「チッ……てめぇら、すぐに戻れ!」 「させねぇよ」 踵を返した彼らの前に一瞬で回り込むシン。 炎の爆発を応用した高速移動だ。 「ここに来たヤツは全員倒す! それが俺の役目だ」 「1人で4人を相手にする気か?」 クロスの問いに、シンは当然と言わんばかりに胸を張る。 「上等だ……。俺様を相手にしたこと、後悔させてやるぜ!」 例によって、クロスはシンに銃口を向け、いつもの言葉を口にする。 「地獄に落ちろ!」  
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