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しかしその謎もすぐに解ける。
レインの視線はティナの持つフラムルージュへと向けられた。
「そうか……」
炎は電気を通す。身体を焦がすはずの電気を放電して、ティナは感電を防いでいた。
もっとも、ティナ自身が狙ってやったことではないが……。
けれどもこれで彼女に〈放電〉の能力はあまり意味がないことがわかった。
強力な電流を流すほど自身にもダメージが返ってくるレインに対し、ティナは一瞬の痛みを耐えれば乗り切れる。
レインにとってはあまりにもリスクが大きい。
「【ライトニング】」
よって、残った選択肢は魔法しかない。
魔法の発動と同時に横に跳んでいたティナは、頭上から降り注いだ雷を避けて走り出す。
――魔力の温存なんてしてられない!
ティナはレイン1人に時間を掛け過ぎるわけにはいかず、レインはティナが出し惜しみして勝てる相手じゃないと判断。
考えは違えど、2人は同じことを思っていた。
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