交流試合開始

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セリスがルミナに背を向けたまさにその時、 「【フォトンブラスト】」 ルミナの手が光ったかと思うと、彼女の周囲を覆っていた氷が内側から爆発した。 砕けた氷の破片がセリスを襲う。 「え? きゃあああぁぁっ!」 ルミナは動けないものと油断していたセリスは避けることも防ぐこともできなかった。 咄嗟に頭を抱えて守ったものの、頭以外のあちこちに傷ができる。 氷の束縛から解放されたルミナは、その様子を見てばつが悪そうに視線を逸らすが、これは勝負だと自分に言い聞かせて視線を戻す。 「詰めが甘いな」 言うや、彼女は手中から巴を消した。 当然、セリスは痛みに顔をしかめながら首を傾げる。 「どういうつもり?」 「どうもこうも、今のキミに武器はいらないと判断しただけだが?」 ルミナのその言葉に、セリスは唇を噛み締めた。 ――この程度の傷で武器がいらない? 「バカにしないで!」 セリスはもう一度エグルーダを召喚する。 そして槍の矛先をルミナに向けると、足に魔力を走らせながら地面を蹴った。  
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