交流試合開始

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「う~ん……。いいんじゃないかな~」 エミリアは少し迷っただけですぐに答える。 彼女の考えもジークと同じだった。 もちろん、ジークの強さを考慮してのことだが……。 「ただし、もしやられたらジーク1人の責任だよ~? 私はちゃんと止めたってことにしといてね~」 「ちょっ、それは酷くない?」 「だったら無茶しないことだね~。仮面のせいで万全な状態じゃないんだから~」 そう言うや、エミリアの表情が引き締まる。 その視線は背後の樹木に突き刺さっている斧へと向けられていた。 「あれを引き抜くまでの時間を稼いで。この数だとあった方が便利だし」 「わかった」 一方、レナ達5人もそれなりにバラけて集合していた。 「さっきは助かった、アルシュタート」 「これに懲りたら今度から無闇に突っ込むのはやめてよね?」 男子が頷いたのを確認し、本題に入る。 「それで、あの2人はどうだった?」 レナの問い掛けに、男子2人が代わる代わる口を開く。 「あの女子は腕力がヤバいな。多分魔力で強化してんだろうけど、正面からぶつかるべきじゃない。それにまだ本気じゃないみたいだ」 「リーダーも相当強いぞ。射撃の素早さ、正確さ。完璧に俺の負けだ。こっちも余力を残してるだろうよ」  
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