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エミリアは一躍で樹木に突き刺さっている斧に向かい、リーダーであるはずのジークがレナ達に向かって駆け出す。
まさかリーダーが突っ込んでくるとは予想していなかった5人は驚きで足を止めてしまった。
「落ち着いて! 油断しないで確実に対処しよう!」
けれどレナの声で我に返り、再び行動を開始する。
先程案を出した女子はレイピアを召喚し、もう1人の女子はランスを握る。
一番最初に動いたのはランスの女子だ。細長い円錐の槍を構え、ジークに向かって一直線。
ジークは横殴りの攻撃も予想し、ランスの届かない上空へと跳躍する。
そこに、彼女の後ろに続いていたトンファーの男子が現れた。
器用に回転させながら振るわれたトンファーを片方の銃で受け止め、逆の手からきた攻撃も上手く受け流す。
空中で互いの位置が入れ代わり、エミリアが斧を引き抜こうと躍起になっている姿を視界に納めながら地面に着地。
それと同時に自分の背後に土の壁を出現させ、たった今やり過ごした2人に魔力弾を放った。
エミリアへ向かわせないための牽制だ。
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