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火、雷、土。正確に言えば、火と雷が2人ずつ、土が1人。
そしてその属性を使ったのは……。
――あの子か。
ジークの視線がレナを捉えた。
「やあっ!」
しかしその視線は強制的に外される。
レイピアの女子がいつの間にか接近し、その細剣を突き出したからだ。
ジークは身体を捻って刃を躱すと、銃を撃ちながら後ろに跳ぶ。
女子は横に駆け出して避けようとするが、銃弾は軌道を変えて彼女を逃がさない。
弾を曲げることに集中していたジークはもう1人の攻撃に気付くのが遅れた。
着地点を予想していた男子の銃弾だ。
集中が途切れたことで、女子を追っていた銃弾が逸れ、関係のない樹木を撃ち抜く。
ジークは防御しようと片手を上げかけるが、何かに気付くと手を下ろし、口元を緩めた。
そんなジークと銃弾の間に割り込んできた一振りの斧。
「お待たせ~」
それは迫る銃弾を易々と防ぎ、エミリアはジークの隣に降り立った。
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