交流試合開始

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糸を跳び越えるように跳躍。 しかしジークの目の前にはレイピアを構えた女子。エミリアの目の前には炎が迫っていた。 エミリアは斧を振り回して振り子のように空中で移動しようとするが、後ろにはジークがいることに気付く。 ――仮面を着けてる上に目前には敵。これを避ければいくらジークでも……。 思考は一瞬だった。 双斧を重ね、刃の腹の部分で炎を受け止める。 しかし炎全てを受け切れたわけではない。斧のないところから漏れた炎がエミリアを襲う。 その熱さを歯を食いしばって堪え、彼女はその身を盾に堂々と着地した。 一方ジークも、後ろから炎が迫っているのを音で察していた。 ――頼む、エミリア。 ジークは彼女が防いでくれることを信じながら、仮面越しに一瞬地面へ視線を向ける。 そこには先程避けた糸の束が網状に広がり、彼の落下を待ち受けていた。 目前にはレイピアを構えた女子、下には糸の網。リーダーだからか、ジークに対しては徹底的だ。 「くそっ」 ジークはギリッと歯を軋ませながら正面を見据える。 突き出されたレイピアの剣先。それを双銃の銃身で挟んで受け止めた。  
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