闇の覚醒

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5人目の狙撃手を倒した私は、リオンが相手リーダーがいると予想した森の奥に向かった。 途中、ジークとエミリアが戦ってたけど、特に劣勢というわけでもなかったので止まりはしなかった。 でも、森の奥にリーダーの姿はない。いたのは護衛と思われる生徒3人だけ。 何故か焦っていたような彼らを上級魔法1発で仕留め、ジーク達の加勢に戻ろうとした時、そんなに遠くない場所で戦闘の音が聞こえたような気がした。 そして、そこに辿り着いた私は自分の目を疑った。 いたのは2人。1人は剣を上段に構えたリオン。そしてもう1人は仮面を着けた相手リーダー。 そのリーダーが持っていた武器が黒龍そのものだったからだ。 爆発を合図に2人は斬り合い、リオンが膝を付いた。 でも、何となくそのリオンが分身だと感じると、案の定、魔法で隠れていた本物のリオンが相手リーダーを斬り裂いた。 顔を隠していた仮面が割れると、そこには―― 「……それ、ホントなのか?」 話を聞いていたシンが私に訊ねてくる。 頷くと、全員の視線がリオンに集まった。  
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