ローレンツ学園

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 ◆ ◆ ◆ ◆ 人気のない廊下に2人分の足音が響く。 その2人というのが、僕とリディア先生だ。 もちろん向かう先は教室。やっぱり緊張してきた。 「そんなに固くならなくても大丈夫よ」 そんな僕を見てか、リディア先生はニコッと微笑んでくれる。 うん。少しはマシになった。 「でも不安なんですよね。ちゃんとやっていけるか」 「大丈夫。みんないい子達ばかりだから。 あぁ、でも、1人厄介な子がいるわね。悪い子じゃないんだけれど……」 ……不安がさらに強くなった。 「先生、そういうことは黙ってるものじゃありません?」 「あら? 私はあなたが後で困らないようにと思って教えてあげたんだけど?」 ――先生がそこまで言う生徒って……。 「さぁ着いたわよ。ここがあなたのクラス」 そう言って止まった場所は、2―Aと書かれたプレートのある教室の前。 ――ここが僕のクラスか。 「それじゃあ転入生のお約束。呼んだら入ってきてね」  
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