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それからすぐに保健室を出て、今はみんなで帰宅中。
と言いたいところだったんだけど、
「そうだ! 家に食材がないんだった!」
レナのこの言葉で食材屋に寄ることになった。
しかも、何故かみんなで。
その途中、ピンクのオーラを放ちながらイチャついている2名の後ろを、僕とルミナとクロスは話しながら歩いていた。
「相変わらずあの2人は……。あれを見てると軽くイラつきを覚えるんだが……」
「レナちゃんは俺様になびかない数少ない女子だからな」
「家でもイチャイチャしてるからね」
その一言に反応したのはクロス。
「え? お前ってあの2人と住んでんの?」
その問いに僕は素直に頷く。
「ホントは2人に迷惑かけたくないから家を出たいんだけど、入学しちゃったから行く当てがないんだよね……」
すると、その話を聞いていたルミナがとんでもないことを言い放った。
「なら私と住むか?」
『……え?』
僕、唖然。クロス、呆然。
当の本人は自分の爆弾発言に気付いていない。
何とも言えない奇妙な雰囲気が僕ら3人を呑み込んだ。
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