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そんなこんなで学園に着き、クラスのみんなに心配され、先に来ていたルミナに捕まり、数分後にレナとレインが来て……と、あっという間に時間が過ぎた。
そして朝のHRが終わりに近付いた時、
「連絡は以上よ。それとクラッド君、ちょっと来て」
リディア先生は僕を呼んで教室を出て行く。
僕はレイン達と顔を見合わせて首を傾げると、急いで後を追いかける。
教室の外にはリディア先生がいた。
「どうしたんですか?」
僕は問う。
「あなたの魔武器のことよ」
返ってきた言葉は、とても率直なものだった。
――そのことか……。
武器のことはいつか訊かれると思っていたので驚かない。
まぁ、予想より早かったけど。
「昨日の試合。あなたが武器を出さなかったのは忘れてるからでしょ? それで考えたんだけど、あなたには武器を復元してもらおうと思うの」
「復元……ですか?」
「えぇ。ここベルリオーズが魔石の原産地だということは知ってるわね?」
僕は首を縦に振る。
少し前にレインに聞いたし、自分でも何故か知っていた。
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