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山中華子との始まりは、彼女を好きだという新卒の男性社員がいたことからだった。
そう、彼は草食男子に取られるくらいなら自分が食いに行くのが不倫王的プライドと自負しているので、彼女を狙った。
彼女は確かにスタイルもモデル的だが少々クールな顔つきで初対面の人からは近寄り難い印象の女だった。
私はそんな彼女でも所詮は女であって隠している部分にはいろんな部分があることを熟知している。
2か月程度メールで軽くジャブを入れてから彼女の出す好機のタイミングを見計らっていた。
ある日彼女から一本の電話。
泣きながら
「今、彼と別れました。もうどうしていいかわかりません。次長さんにしか相談できません」
”ほら来た来た・・・絶好の機会だな。ここでおいしく頂くとするか。”
「そっか、まあ詳しく話してみな」
しばらく泣きじゃくる彼女の話を聞きながら彼女を分析。
”なんだこいつ、かなりネンネじゃんか、恋愛年齢低っ!”
あまりの遊ばれ感に彼女の弱い部分を強くしなきゃまずいと、彼女の恋愛指南役を志願。
彼女のアパートに泊まったのはその二日後だった。
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