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ある程度恋愛年齢をあげてから彼女の28歳としての女性像を築き上げ別れの時を睨む。
連れて歩けばいいアクセサリーだが彼女以外に私には何人もアクセはある。
彼女は私にはすべてを見せる女性になっている。
ある意味かなり彼女らしき存在にもなっていた。
GBかBBか・・・
私はBBをあえて選んだ。
「華子、お前さ前の彼氏にもう一回挑めよ。俺はもうお前の事を一人前の女にしたつもりだぜ。」
「何で?何でそんなこと言うの?もう少し一緒に居てくれるって言ったじゃない」
「そうかもね、だけどもうお前は俺の女じゃない。お前は彼に振られた時から彼を振り向かせるために俺に教育された女。だから俺はこれ以上子供のじゃれ合いには付き合わない」
「じゃあ私と付き合ってきたのは情だけ?同情?」
「同情が八割、愛情2割だよ」
冷たく突き放すように私は華子に言った。
華子に放つ私の目線もかなり冷たく刺してみた。
「・・・。そっか~そうだよね、私は遊ばれたんだね。この3年間はただの貴方の戯れの日々についてきただけなんだね」
「遊んだんじゃなく君の弱点を十分に補ってきたつもりだが」
「でも結果はこうじゃない」
「そうかい?ならそう思えばいい」
「・・・」
「もう少し俺とのこの期間で成長したかと思ったが、まあいいや、携帯やその他俺の物、全部始末するから用意しろよ」
放心状態の彼女に追い打ちをかけた。
「もう俺は君には必要ないはず、じゃあな」
アパートを後にして私は彼女の追いすがりを待ってみた。
だが華子は追いかけてこなかった。
”よし、これで独り立ちできる”
私は華子に愛情があったが華子に恨まれる方を選んだ。
それは追ってこない彼女の行動で成功した事を物語っていた。
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