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山下side
暗い舗道を手越と2人で歩く。
「ほんとすみません。
山下君、明日早いのに。」
『いいの。気にしないで?』
今日は久しぶりのデートだった。
帰るのが遅くなっちゃって、
「心配だから」って
手越の家まで送ることになった。
さっきからなにも話さずに
うつむいている手越。
もうなんとなくわかってるんだ。
君がずっとうつむいているわけを。
無理して笑ってるわけを。
手越の中に俺はいないんだ。
そんなことを思っていたら、
手越の家が見えてきた。
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