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【10年後、London】
バサッ…
「は~……。」
おもむろに沢山の紙を投げ捨てため息をつく青年、彼の名はクリス・F・クレア(18)である。
彼のすっきりした鼻筋から綺麗な色白な肌が夕日から照らされ、その金髪は開いた窓から入ってくる少し肌寒い風に靡き、
彼の洗礼された顔立ちが日が落ちるにつれて闇でも光り輝く美しさに変わった。
彼は今、ある事件を受け持っていた。
この国の女王である、
オーガスタ女王からの直属の命で彼はここ、
ロンドンに足を運ぶ事となった。
しかしなぜ、彼に女王から直属の任がだされたかと言うと…
その事件は、
【普通でなかった】からである――――――…。
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