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『なお、浜辺歩こうぜ?』   返事を待たずに尚也を連れ出した。   煙草をふかしながら、なおの少し前を歩いた。   重い沈黙に耐えられなかった。   「たっちゃん…、僕、たっちゃんには必要なの?」   『当たり前だろ。お前は俺の大切な友達だ。』   それを聞いてお前は一言… 「…ありがとう…」   波の音、他にも聞こえた気がしたから振り返ることはしなかった。
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