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入学式はスーツである。着慣れてない奴等がいっぱいいる。まぁ、俺もその中の一人。
友達出来るのかな?こんな人が居れば一人くらいできるだろう。
みんなが歩いて行くのを煙草を吸いながら他人事のように見ていた。
「たっちゃん?」
後ろから俺を呼ぶ声。小学校のあだ名で呼ばれて、驚いて振り向いた。
『…もしかして、尚也?』
「うん!竜也君だよね!?本当久しぶり!!この学校だったんだ。また会えて嬉しいよ。」
そう言い、彼は微笑んだ。
彼は、小学校の時に転校していった尚也だった。
尚也は、小学校で一番仲がいいやつだった。いわゆる親友である。
「たっちゃん本当久しぶり。元気だった?」
相変わらず無邪気な笑顔である。
『あぁ。尚也も元気そうだな。』
本当は再開が凄く嬉しくかったが、それを隠し冷静に答えた。
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