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「あはは…。じ、じゃああたし先に学校行くねっ!ごゆっくり!」
その眼差しに耐え切れなくなって、逃げるように公園を後にした。
……つもりだった。
「待て」
「…っ!」
あたしの左手はしっかりと相良くんに掴まれていた。
「先に行く、って。同じ学校だろ?俺も行く」
あああもう!
相良くんと一緒に学校に行くとか殺されるよ!
「…嫌なのか?」
「嫌っていうか、何て言うか…」
何て言うか、ファンクラブの皆さんに社会的に抹殺される。
「嫌じゃねーなら、行くぞ」
フッ、と。
イケメンスマイルを見せながら、相良くんは学校に向かって歩き始めた。
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