対峙

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「とにかくっ!アンタ相良くんに馴れ馴れしいのよ」 「もう二度と近付くな!さもないと……」 女の子の中の一人が、ドアの向こうに「入ってきて」と合図を送る。 すると。ドアの向こうからは制服をダラリと着崩した男の子が3人、話しながら入って来た。 「あ、その子?」 「ふーん。なかなか…」 「俺タイプー♪」 「さもないと――分かるわよね?」 女の子は勝ち誇ったようにニヤリと笑う。 「ほら、約束しなさいよ。"相良くんとは二度と会わない"って」 あたしの胸倉を掴むように、女の子の内の一人が目前に迫る。 ――こんな時。 義朗に感謝する――― .
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