対峙

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――――――― ―――――― ――…… 「あれっ、ちー姉。この痣どーしたの?」 「そ、それは―――」 あの後。 所詮女だと思って油断していた3人組に、得意の正拳突きをお見舞いして、逃げた。 最初に掴まれた手首には、くっきりと痛々しい痣が残る。 隼人に心配かけるワケにもいかないし… 「覚えてない?朝稽古でうったんだよね~」 「…ふーん。そっか!」 なんとか隼人をごまかし、夜の稽古を続ける。 正直、危なかった。 向こうが油断してなかったら、逃げられなかった。 ちょっと掴まれただけで、この痣。男と女の力の差は大きいな。 .
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