対峙

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「……へぇ」 「………」 結局、沈黙と威圧に耐え切れなくなったあたしは口を割った。 昨日襲われかけた事は省いて大体の事を伝える。 守山さんは顎に手をあてて何やら考え込んでいるようだ。 「…あなたってやっぱりお人よしね」 「え?」 「興味ないんだったら、相良なんてほっとけばいいじゃない」 守山さんの綺麗な瞳がはっきりとあたしだけを見る。 そう、なんだけど… 「相良くんは悪くないから」 彼は全くの無実だし。 ただ周りが騒ぐだけで。 そう言うと、守山さんはまた一つ大きな溜め息をついて、携帯を取り出した。 .
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