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「………」
ゆっくりと下駄箱に近付く。
明らかに学校に来たときには無かった白い紙が、上履きの上に乗っていた。
心臓が掴まれたみたいにぎゅうっと痛む。
"痛い目見ないと分かんないの?"
最後はその一文で締められていた。
昨日までとは違う感覚。
さっきまでここにいた子が、知り合いだったからかな。
震える手でそのメモを鞄に突っ込むことしか出来ない。
「…鈴木さん?」
「な、なあに?」
守山さんに話し掛けられて、慌てて取り繕うように明るい返事をする。
「今日の昼休み。中等部の方の図書室に来てくれる?」
「え…?」
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