対峙

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「何してんの?」 ぎゅっと目をつぶると、上から冷たい声が降ってきた。 目の前にいる男の子で、一体誰が図書室に入って来たのかが分からない。 でも。 人が入ってきた事であたしを掴む男の子の力が緩んで、力を込めると振りほどく事が出来た。 急いで男の子から離れる。 あたしが離れた事に反応しない程、男の子は入って来た人にくぎ付けになっていた。 「さ、相良…!?」 狼狽したような男の子の声と 「オマエ、誰?」 空気を凍らせてしまいそうな位、冷徹さを含んだ相良くんの声。 .
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