対峙

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ガラガラガラ… 「…鈴木さん?」 図書室に入って来た守山さんが本棚の近くでへたりこんでいるあたしを不思議そうに見る。 あたしはまだ腰が抜けて立てずにいた。 「立てるか?」 「え、あ…もうちょっと!」 「何もされてない、よな?」 相良くんは、あたしと同じ目線に腰を下ろして不安げに瞳を揺らす。 「うん!大丈夫!相良くんのおかげで助かったよ~。たまたま図書室に来てくれて良かった」 普段佐藤くんといる時には、誰も入って来る事はないのに。 今日に限って、相良くんに守山さんに…さっきの人にと出来過ぎたように人が集まった。 ラッキーだった、よね。 .
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