1689人が本棚に入れています
本棚に追加
――――――
――――…
「どうしたぁ? 辛気臭い顔して」
「よっしー…」
席に着いて、ぼーっとしているとよっしーが絡んできた。
「もしかして、アレのせい?」
そう言ってよっしーが指差すのは、集まって何やら騒いでいる女の子の集団。
耳を澄ませると、
「相良くん彼女いるんだって!」
「嘘ぉ~!?」
「ただの噂でしょぉ」
「本人が言ってたんだから、ホントでしょ!」
「マジでぇ! 相手誰だろ」
という会話が聞こえてきた。
「今日学校来たら相良の話題で持ち切りだもんな~。アイツ彼女いたんだなぁ」
「………」
そんな事より。
朝の出来事が頭から離れない。
あたしはどうして、相良くんに抱きしめられんだろう。
…どうして、少しドキドキしたんだろう。
.
最初のコメントを投稿しよう!