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そんな福田さんをほって置けなくて。
そのまま一緒にこの空き教室で5限目を過ごした。
…初サボリ。
嗚咽を漏らしながら泣く福田さんの隣で、優しく背中を撫でる。
「…ありがと」
泣き止んだ福田さんが、そうあたしに微笑むまで。
それからは何でよっしーを好きになったか、とか。福田さんの今までの恋愛話を聞いていた。
いつの間にかあたしの事も"千紗"って呼び捨て。
くすぐったいような、嬉しい気持ちで満たされる。
いっぱい話して、この教室から出る頃には…あたしも福田さんの事を"唯香"と呼んでいた。
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