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メモの犯人は未だ分からないままに時間だけが流れて。
あたし自身も、もうその事に関してあまり何も思わなくなってきた。
「寒ーっ」
朝の道場もめっきり冷え込んで、裸足でいる事が辛くなってきた。
「なーなー、ちー姉。頼みがあんだけど」
「何?」
「来週の日曜さぁ…家空けてくれない?」
「はぁ?」
「お願いっ!」
パンッ
隼人は顔の前で両手を合わせて、縋るように頼み込んで来る。
「彼女が来るからさ」
な…なんだって…?
隼人に、彼女ぉ!??
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