穏やかな時間

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透明なケースに閉じ込められた、花を模した飾り。 キラキラ、キレイ。 「…もう、こんな時間ですね」 「うん…」 「帰りましょうか」 「うん」 いつの間にか太陽は地平線に近付いていて。 辺りは夕陽の柔らかな赤一色。 名残惜しいな。 佐藤くんもそう思ってくれてないかな。 ほんのりと空の色が映った佐藤くんの横顔を見ながら。 ……この感じ、どこかで… その哀愁漂う姿に、何故か懐かしさを感じていた。  
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