鈴木さんと佐藤くん

穏やかな時間

モモちゃんも可愛い笑顔を返してくれた。

「じゃ。俺、モモを送ってくるから」
「あ、うん。モモちゃんまたね！」
「はい。お姉さんもまた」

隼人はモモちゃんを送るために外に出ていたみたいで、一通り挨拶を済ませたら二人は歩き出した。

…いいなぁ。

さっきまで好きな人といたからかもしれない。

幸せそうに微笑みあいながら遠ざかっていく二人が。

今、とっても羨ましい。

あたしも…いつか…

佐藤くんに気持ちを伝えたいな。