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もちろんあたしがいる事なんて知らない彼女達は大声で話を続ける。
「あの女は何も関係ないみたいだよ。ファンクラブの先輩がシメたらしいけどー。全然そんな感じじゃなかったって」
「ぷっ、マジ!? じゃぁアイツの行動とかめちゃくちゃ無駄じゃん!」
「てか自分の友達に嫌がらせとかマジひくよねー」
「ちょっと可愛いからって調子乗ってんじゃん?」
「あー。自分より可愛くない友達が相良くんと近付いたことが気に食わない、みたいなね」
「ぎゃはっ! それっぽい!」
ガチャ
「ふーん。それ、陰口?」
先程の彼女達の声とは別の、可愛い声が。
トイレのドアが開く音と共に入ってきて。
あたしは…固まってしまった。
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