友達

6/25
前へ
/335ページ
次へ
それはその場にいる女の子たちも同じだったみたいで、ゲラゲラ笑っていた声もピタリと止んだ。 「いいよ?続けて。私は気にしないから」 またさっきの女の子の声が聞こえる。 その声色からは、妖しく笑う様子が浮かんでくる。 女の子たちが黙り込んでしまったという事は――― 「や、やだなぁ。陰口なんかじゃないってば」 「そうそう。さ、相良くんの彼女誰なのかなーっていう話」 先程まで彼女たちの話に上がっていた"アイツ"が 「そうなの? てっきり私の話かと思った~」 今トイレに入って来たこの子を指すという事。  
/335ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1689人が本棚に入れています
本棚に追加