1689人が本棚に入れています
本棚に追加
それはその場にいる女の子たちも同じだったみたいで、ゲラゲラ笑っていた声もピタリと止んだ。
「いいよ?続けて。私は気にしないから」
またさっきの女の子の声が聞こえる。
その声色からは、妖しく笑う様子が浮かんでくる。
女の子たちが黙り込んでしまったという事は―――
「や、やだなぁ。陰口なんかじゃないってば」
「そうそう。さ、相良くんの彼女誰なのかなーっていう話」
先程まで彼女たちの話に上がっていた"アイツ"が
「そうなの? てっきり私の話かと思った~」
今トイレに入って来たこの子を指すという事。
最初のコメントを投稿しよう!