友達

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ガラッ 図書室のドアが開く音がした。 佐藤くん…? 立ち上がって、本棚の陰から様子を窺う。 でも、あたしがいる所からは誰の姿も見えなくて、話し声だけが聞こえた。 佐藤くんじゃないのかな? そろそろと話し声のする方に近付く。 あ、やっぱり佐藤くんだ。 「佐藤く…」 カウンターの側に見慣れた後ろ姿を見つけて、声をかけようとして。 やめた。  
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