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「あたし…どんな顔してるんですか?」
顔色が悪い、なんて思いもしなかった。
具合は悪くない。
痛いのは、心だ。
「今にもぶっ倒れそーな、死にそうな顔してる。…お前、今日はもう帰れ」
そう言う山ちゃんに「はい」と返事をして、あたしは言われるがままに保健室に来た。
「…平嶋先生は留守か。鈴木、一人でも大丈夫か?」
「大丈夫です」
「じゃあ、後で谷口に荷物持って来させるからそれまで大人しく寝てろよ」
そう言い残して山ちゃんは保健室を出て行った。
"谷口"って言ったよね。
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