友達

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いつもの通学路をいつも通りにてくてく歩く。 あの、公園に寄り道する事もない。 たくさんの東高生と、追い越したり追い越されたりを繰り返しながら学校を目指す。 ――あたしの中から佐藤くんが消えてゆく。 今は、考えたくないと思った。 佐藤くんの行動自体は、裏切りと言える程大々的なものではない。 第一、あたしは佐藤くんの彼女でもなんでもないし。 好きと言われたワケでもない。 ただ勝手に抱いていたあたしの恋心が。 至極勝手に終わりを告げただけの事――。  
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