図書室

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ガラガラ… 図書室のドアを開ける。 本のにおいを胸いっぱいに吸い込んで、足を踏み入れた。 カウンターを横目に、一番奥の本棚を目指す。 今日もカウンターには人がいない。 …なんでだろ? 不思議に思いながら、ようやく辿り着いた本棚から、奥を覗き込む。 居た! サラサラと長い前髪を風に靡かせながら、いつもと変わらない場所に腰を下ろして本を読んでいる。 「佐藤くん、やっほー!」 あたしは、その人に声をかけて近くに腰を下ろすんだ。 .
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