図書室

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「守山さん、ごめんね」 「………」 場所が空いた事を確認して守山さんは何も言わずにストンと席に腰を下ろす。 座るとすぐに本を読み出した。 本、好きなんだなぁ。 守山さんを見ながらぼんやりとそんな事を考えていると、 「守山さんて、美人だけど暗いよねぇーー」 汐莉ちゃんがそう言った。 「ち、ちょっと。聞こえちゃうよ」 「大丈夫だってぇ」 汐莉ちゃんはニコニコと愛らしい笑顔を振り撒いている。 丁度チャイムが鳴り、汐莉ちゃんは自分の席に戻って行った。 .
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