図書室

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隼人に正拳突きをお見舞いする。 「いてっ!…やっぱり凶暴な方がちー姉らしいよ。じゃあオレ先に上がるね」 そう言って隼人は道場を出ていった。 道場にはあたし一人。 いつの間にか門下生もお父さんもいなくなってたんだ。 「…らしくないのはどっちよ」 隼人なりにあたしを励ましてくれたんだろう。 ホント、らしくないったらありゃしない。 「…よしっ!」 パンッ 自分の頬を両手で叩く。 こんな事で悩むなんて、らしくないよね! .
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