守山 晴美

3/12
前へ
/335ページ
次へ
「え…何って…そんなに面白い本なのかなーって、思って」 そう説明するも、守山さんの表情は晴れない。 むしろあたしを凍らせてしまうんじゃないかって位、冷めた顔をしている。 「守山、さん…?」 あたし、また失敗した? 怒らせちゃったかな…? すっかり固まってしまったあたしを見つめながら、 「あなた、気付いたの?」 と守山さんが話し掛けてきた。 「へ?何に?」 「…………知らないならいいわ」 プイっとあたしから視線を外すと、守山さんは教室を出て行った。 .
/335ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1689人が本棚に入れています
本棚に追加