守山 晴美

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「僕は…」 佐藤くんがあたしに向き直す。 なんだかその表情がやけに大人っぽさを感じさせた。 不思議だなあ。 あたしより年下なのに。ずっとずっと大人みたいな感じがする。 いや、あたしが子供なのか。 納得。 「楽しいですよ。千紗さんと話してるの」 一人落ち込んでいると、思いもよらない言葉が耳に飛び込んで来た。 「邪魔、してない…?」 「いいえ。人に花の事話すの初めてなんで、聞いてくれる人がいてすごく嬉しいです」 佐藤くんは、照れたようにニッコリと微笑む。 邪魔してなくて良かったぁ! .
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