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なんか…
「千紗ちゃんもあんな子に話し掛ける必要ないよっ!」
納得いかない。
「汐莉ちゃん、あたしちょっと守山さん追い掛けるね!」
「え、あ、千紗ちゃん!」
バタバタと靴を履き替えると、先に行っているはずの守山さんを追い掛ける。
だって。
何も分からないままこんな気分悪い状態なんて、嫌だ。
あたしの性に合わない。
理由だけでも、聞きたい。
あたしの両目は、長い髪を揺らしながら歩く守山さんの背中を捕らえていた。
「守山さんっ!」
あたしの声が、彼女の背中にぶつかる。
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