体育祭実行委員

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「あっちィ~」 道着の襟元を使ってパタパタと体を扇ぐ隼人。 確かに… 日差しはそんなに強くないものの、体に纏わり付くような湿度が気温以上の熱さを感じさせる。 道場はただでさえ熱気が篭るから、ちょっと動くだけで汗が吹き出してくる。 ううっ。汗臭い… 季節は、初夏。 6月の半ばだ。 相変わらず、朝練に励む何だかんだ言って義朗に従順なあたしたち。 「はいっ。朝はここまで!」 義朗の声に、あたしと隼人は走り出す。 「こ、コラ!お前ら!!」 .
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