体育祭実行委員

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あたしの言葉を遮って、汐莉ちゃんは悔しそうに声を漏らす。 「ごめんね、あたしとよっしーが騒いでたから」 汐莉ちゃんの迫力に気圧されて、何故か謝ってしまった。 《…ううん!よく考えたら、私そんな大変な仕事出来ないや。体育苦手だし》 「確かに、体育の時はきつそうな顔してるね」 《あ、言ったなぁ~!千紗ちゃんひどぉい》 「あはは、ごめん」 良かった。 汐莉ちゃんがピリピリしていたような気がしたけど、気のせいだったみたい。 携帯ごしに笑いあいながら、あたしはホッと胸を撫で下ろした。 その後は、山ちゃんの話とか他愛もない話をして電話を切った。 最初は、少し怖かったけど。 いつもの可愛い汐莉ちゃんだったよね。うん。 .
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