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「ちょっと、来て」
「え――わわわっ」
ぐいっと手を引っ張られたかと思うと、あたしは教室から連れ出された。
「え、何」
「誰…あの女」
移る景色と共に、そんな囁きも耳に飛び込んで来た。
それに。
突き刺さるような冷たい視線も感じた。
イヤイヤイヤ。
気のせい、気のせい。
何とかその邪念を振り払いながらもスタスタと先に行く相良くんについていく。
このイケメンはどこに行くのかな。
しばらくすると、あたしたちは屋上に着いた。
久々に広がった晴れた空。
スッキリとした夕焼けだ。
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