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…めちゃくちゃ見てる。
あん?お前突然何さらすんじゃああい!?って、顔。
せっかくのイケメンが…。
なんて思いながら、あたしはチョップをした手をゆっくりと相良くんの頭から離した。
「…これね」
「……」
「よく、弟がやってくれるの。あたしが…落ち込んでる時に。すごく、元気出るんだ」
この間も、そうだったけど。
昔から…あたしが落ち込んでたら隼人は何かと元気付けてくれた。
だから…
「相良くんも、元気出して!」
訝しそうにあたしを見ていた相良くんは、目を見開く。
でも、すぐにその目は細められた。
夕陽より眩しいくらいの綺麗な笑みを浮かべる彼を見て、あたしもホッとして笑っていた。
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