千紗の一日

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「おーいっ!千紗ちゃあ~ん!」 校門でぶんぶんと手を振ってあたしを呼ぶ女の子。 パーマがかったふんわりした色素の薄い髪を、耳のあたりで2つに束ねていて。 目はぱっちり。小顔で、身長も低い。 まさに、女の子の中の女の子!と初めて会った時に思った。 「汐莉ちゃん、おはよう!」 溝口汐莉(しおり)ちゃんは、あたしの高校初の友達だ。 「早く早く~!相良くん来ちゃうよ~」 汐莉ちゃんは、可愛くあたしを急かす。 校門には他にもたくさんの女の子が集まっていた。 .
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